発行元 gamu .
エディションノート
人間と共存し、自在に獣へ姿を変えられ、獣の姿のまま言葉を操ることのできる種族がいる。「獣人」と呼ばれる彼らには、生涯無くてはならないもの、それは「番い」。生涯愛し抜き、共に生きる相手が、彼ら「獣人」にはどうしても必要なのだ。だが、そんなに情熱的な愛は、きっと自分には向かない。平穏な恋がお似合いだーー城勤めの女性・ミュスカは、そんなことを思っていた。ふわふわと酔ってしまった頭で、目の前で自分を抱く、美しい男性を目の前にして。その彼こそが「獣人」。“氷眼鏡閣下”と仇名されるウィスタリア中将閣下だったーー!「ム